i2lawの記事一覧

IC法務情報発信

マリカー事件についてのコメント

マリカー事件についてはニュースメディアなどにコメントを複数回させて頂いております。その補足などをこちらの記事にまとめています。 マリオカートのフリーライドを巡って任天堂が訴訟提起(コメントの補足) マリオカートを巡る問題で、コメントさせて頂きました。 その、コメントの補充記事です。 マリカーという標章につい...

コンテンツ・ロー

こち亀コラージュ問題について

水戸芸術館のこち亀コラージュ削除問題を通じて、パロディと著作権法違反の問題が議論となっているようです。 この問題は、著作権の世界では昭和55年にすでに最高裁まで争われ、決着している問題になります。 基本的に、今回のケースは文句なく著作権法に違反する、という結論はあまり法律家の間では疑義が出ないのではないかと...

インフォメーション

意匠法務

意匠 意匠法の目的 意匠法の目的は、「意匠」の保護及び利用を図ることにより、意匠の創作を奨励し、産業の発達に寄与する点にあります(意匠法1条)。ここでいう、「意匠」とは、物品の全部あるいは一部の形状、模様、色彩、又は形状、模様、色彩のいずれか或いはすべての結合であって、人の視覚において、美観を起こさせるもの...

コンテンツ関連情報

iPadpro12.9インチレビュー

モバイルパソコンとして 先日Ipadpro12.9インチを購入しました。さらに昨日スマートキーボードを購入。20000円ほどしましたが、個人的にはiPadに必須のアクセサリーではないかと思いますし、非常に気に入っています。スマートキーボードを装備することで、完全にモバイルパソコンとして機能。下手なノートパソ...

コンテンツ・ロー

ハイスコアガール事件

ハイスコアガール事件は、ゲームキャラクターを漫画内に無断利用したとして紛争に発展したケースです。事案は、急転直下企業買収に起因した和解で幕を閉じました。 ハイスコアガール問題和解成立 株式会社SNKプレイモアと株式会社スクエア・エニックスが、ハイスコアガール問題で和解に達したと発表しました※1。 SNKのプ...

コミック

100日後に死ぬワニ−コンテンツビジネスを巡る法的な議論

100日後に死ぬワニ(100ワニと言います。)というクリエイターがSNS上で個人発信したコンテンツが社会現象を引き起こしました。 個人発信を元に社会現象が生じるというこの時代を象徴する出来事と言えるのではないでしょうか。 また、その後のマネタイズ段階での広告のあり方を巡って、議論を巻き起こしました。この観点...

インターネット法

自動公衆送信における送信客体たる情報とは

自動公衆送信権(送信可能化権)の送信客体たる(著作物に関する)情報の内容について、明確に判断した判決は現在のところ存在していないと理解しています。 しかしながら、リーチサイト規制の議論の前提として、リンクと現行著作権法の関係を考えるとき自動公衆送信権(送信可能化権)の送信客体たる(著作物に関する)情報の内容...

コンテンツ・ロー

上演権・演奏権・口述権

上演権・演奏権 著作権法22条は、「著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する」と定めます。このように著作権法22条は、著作者に上演権・演奏権を付与しています。 上演とは、「演奏(歌唱を含む。以下同じ。)以外の方法により著作物...