実務などから感じる注意してほしいことなどを紹介しています。
著作権とインターネット①解説
以下、今回のマンガ解説について簡単な補足解説をします。
基本的な著作権法に関する知識が不足したままインターネットで権利侵害に至るケースも多いことから、基本事項の知識が普及することは必須と感じています。
特に多いのが、画像検索で出てきた画像だから使って良いと思ったという弁です。
しかしながら、画像検索結果は基本的に、使って良い画像ではありません。
公開されている画像とユーザーを紐づけるだけで、その先の画像の著作者、著作権者との調整をなんら担保するものではありません。
画像が公開されている経緯は本当に様々です。
販売目的でウェブ上で公開している方もいて、それも正当なインターネットの使い方であることは論を待ちません。
一番多いのは、自動で画像が拾われることも認識しておらず、あるいは、意図はしていないが画像検索に収集されている状態にも大きく興味はなく放置しているケースです。
このように、画像検索にヒットするからと言って自由な利用を許しているわけでも、それを受任しているわけでもありませんので、注意が必要です。
あくまで画像が使えるのは、公開者と意図が合致した場合です。
たとえば、公開者が一定の料金をもって使用許諾する場合は、当該料金で折り合いがつくかどうかの問題となります。
条件が合わない場合は、諦めるしかありません。
また、利用許諾の条件が明示されていない場合は使用を控える必要があります。
万が一使用が許されていなかった場合など、リスクが高いと言えるでしょう。