ファッションローに関わる裁判例
1 令和1(ワ)30282 損害賠償請求事件 商標権 民事訴訟
令和3年11月29日 東京地方裁判所
原告は,服飾雑貨,装身具,皮革製品,衣料品の製造,販売及び輸
出入等を業とする株式会社である(甲1)。
(イ) 原告代表者は,平成18年5月から,個人事業主として,「Attr
actions」の屋号により,「Attractions」の欧文字 を図案化してなる標章を付した服飾雑貨の製作,販売等を行っていた (甲60)。
2 令和3(ワ)1852等 損害賠償請求事件(本訴),損害賠償請求反訴事件(反訴) 著作権 民事訴訟 令和3年10月29日 東京地方裁判所
バニーガール衣装を製造・販売する原告が,被告に対し,1被 告の製造・販売する別紙被告商品目録記載のバニーガール衣装(以下,総称し て「被告商品」という。)の形態は,原告の商品等表示として需要者の間に広 く認識されている原告製のバニーガール衣装の形態と同一であるから,その 販売は不正競争防止法(以下「不競法」という。)2条1項1号の不正競争行 為に当たる,2被告商品は原告商品の形態を模倣しているので,その販売は同 項3号の不正競争行為に当たる,3被告の行った表示は被告商品の原産地を 誤認させるものであるので,同項20号の不正競争行為に当たる,4被告商品は原告商品に係る著作権(複製権又は翻案権)を侵害すると主張して,不競法 3条1項,2項又は著作権法112条1項,2項に基づき,被告商品の販売の 差止め及び廃棄を求めるとともに,不競法4条又は民法709条に基づき,損 害賠償金193万円及びこれに対する訴えの変更申立書送達の日の翌日である令和3年4月8日から支払済みまで民法(平成29年法律第44号による 改正前)所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
3 令和2(ネ)10031 損害賠償等請求控訴事件 不正競争 民事訴訟 令和2年12月16日 知的財産高等裁判所 東京地方裁判所
本件は,アパレルブランド及びアパレルショップを運営する株式会社である 控訴人が,かつて控訴人において人材開発チームのマネージャーを務めていた被控 訴人Y1及び部長等を務めていた被控訴人Y2に対し,被控訴人らにおいて控訴人 の従業員を社会的相当性の範囲を超える態様で違法に引き抜く本件引抜行為をし, その際,不正競争防止法2条1項7号の定める不正競争行為に当たる形態で,控訴 人の営業秘密である本件情報を不正に使用したと主張して,民法709条及び不正 競争防止法4条に基づき,本件引抜行為及び本件情報の不正使用行為により控訴人 が受けた損害額のうち各160万円並びにこれに対する被控訴人ら各自に対する訴 状送達の日の翌日から支払済みまで平成29年法律第44号による改正前の民法所 定の年5分の割合による各遅延損害金の支払を求めるとともに,不正競争防止法3 条に基づき,本件情報の使用の各差止めを求める事案である。
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