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自殺関与罪・同意殺人罪
昨今、自殺サイトなどを通じてインターネットを介して成立する場合もある自殺関与罪や同意殺人罪の論点について紹介しています。自殺関与罪と認定されるか、同意殺人罪、あるいは殺人罪と認定されるかで量刑は大きく異なることになります。そうした、自殺... -
刑法上の違法性正当化事由:緊急避難
刑事事件で問題となる刑法上の違法性正当化事由のうち、緊急避難に関する論点をまとめています。 ①緊急避難 自己または他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずした行為は、罰しない。この根拠は、緊急下の危難に対して... -
刑法上の違法性正当化事由:正当防衛:過剰防衛・誤想防衛
刑事事件で問題となる刑法上の違法性正当化事由のうち、過剰防衛・誤想防衛に関する論点をまとめています。過剰防衛・誤想防衛を巡って、正当防衛がその客観的要件を満たさない場合の処理が問題となります。 ①過剰防衛 防衛の程度を超えた行為は、刑を減刑... -
刑法上の違法性正当化事由:正当防衛
刑事事件で問題となる刑法上の違法性正当化事由のうち、正当防衛に関する論点をまとめています。 ①正当防衛の根拠 違法性の実質は、社会的正当性を欠いた法益侵害結果に求められる。そして、構成要件該当性が認められる以上、法益の侵害は生じており、違法... -
刑法上の違法性正当化事由:正当行為
刑事事件で問題となる刑法上の違法性正当化事由のうち、正当行為に関する論点をまとめています。被害者の承諾や、正当な業務行為について違法性が正当化されるかが問題となります。 ①被害者の承諾 被害者が承諾していることで、違法性が阻却されるだろうか... -
違法性:違法性一般
https://i2law.con10ts.com/criminaldefense 刑事事件一般で問題となる違法性巡る論点のうち、違法性一般について記載しています。 ①形式的違法性と実質的違法性 構成要件に該当し、形式的に法に違反することを、形式的違法性という。これに対して、行為が... -
詐欺罪・恐喝罪
詐欺罪 ①「欺」く行為(欺罔行為) 詐欺罪の実行行為は、人を錯誤に陥れる行為である。この、欺罔行為足りうるかは、客観的に判断される。注1)したがって、相手方が特にだまされやすい場合や、とくにだましにくい場合も考慮せず、客観的に欺罔行為足りう... -
刑法総論:論点:未遂2.中止未遂(刑法43条ただし書)
0中止犯:中止犯とは「犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者」が、「自己の意思により犯罪を中止し」ていた場合を指す。 ①中止犯の減免根拠:中止犯において、「刑を減軽…免除する」(刑法43条ただし書)趣旨は、「自己の意思により犯罪を中止した... -
執行猶予期間の進行開始と,執行猶予の取消
執行猶予期間の進行開始 執行猶予が例えば1年とか、3年とされたとき執行猶予期間がいつ終了するのかを知るには、執行猶予期間の進行開始のときを確定する必要があります。 進行が開始しなければ、執行猶予期間が経過することもないからです。 そこで、まず... -
薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予
刑法上、全部執行猶予が伏せず、さらに、刑法上、一部執行猶予も付せない場合でも、薬物使用等の罪についてさらに一部執行猶予を付すことが出来る場合があります。 この法律により、刑法27条は次のとおり読み替えられることになります。 改正後刑法第二十...