サンリオの柔軟なライセンスビジネス
物販からライセンスビジネスに注力して一気に業績を伸ばしたサンリオ。
社名は山梨の音読みからスペイン語で聖なる河を意味するようです。
サンリオは物販で業績を伸ばしてきましたが、2008年頃社外から招聘したマーケティングビジネスの専門家が打ち出したライセンスビジネスで近年一気に業績を伸ばしたようです。
その好調ぶりとライセンスビジネスのユニークな手法は、一時期話題になっていました。
そのライセンスビジネスのユニークさとは、キャラクターのデザインを一定程度自由にデザインできるようにしたこと。結果的に様々なコラボレーションが生まれた様です。
(C)TOMY/ (C)キュートランスフォーマープロジェクト (C)1976,2015 SANRIO CO.,LTD.
トランスフォーマーとのコラボレーション。
(C)TOMY (C)キュートランスフォーマープロジェクト (C) 2015 Peanuts Worldwide LLC
スヌーピーと比較するとサンリオの柔軟さがさらに伝わるかもしれません。
(C)1976,2015 SANRIO CO.,LTD.
仕事を選ばないという噂にたがわず豆腐ともコラボレーションします…
ブランドイメージを損なわない最低限のラインを維持しつつ、クライアントの意向を最大限組み込むのは、クリエーションとしてもすぐれた手法であり、飽きられることなくキャラクターの露出が多くなり、リスクも低くライセンス使用料を得られるため非常に合理的なビジネス手法だと感じました。
コラボレーション後の著作者表示も共有著作物として処理する場合や単独で著作者として表示する場合などケースに応じて柔軟に対応しているようですね。上記に紹介したコラボレーションを見ても、商標、意匠、著作物と複数の知的財産が絡むため、ライセンスビジネスにとって知的財産権処理は権利の取捨選択を含めて重要な位置づけとなってきます。
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