齋藤 理央の記事一覧

一般民事

普通取引約款

約款とは、普通取引約款などと呼ばれ、利用規約や営業規則などと表現されることもあります。約款はいわば、契約の内容の一部であり、特定の事業者がすべての契約に含まれる内容を特に書き出したものであると考えられます。では、このような約款について、法的に効力は認められるのでしょうか。 この点について、わが国では現在、法...

一般民事

消費者契約法による意思表示の修正

消費者契約法4条  (消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示の取消し) 消費者契約法第四条  消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対して次の各号に掲げる行為をしたことにより当該各号に定める誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、こ...

一般民事

消費者契約法の目的と定義

消費者契約法1条 消費者契約法の目的は、以下の3点に集約されます。 ①意思表示の特別法を定める。 ②事業者の免責規定などを、無効とする。 ③適格消費者団体による、差止について定める。 消費者契約法2条 消費者とは、事業として、または事業のために当事者となる場合を除いた、個人をいいます。 事業者とは、法人その...

一般民事

債権回収について

貸金、売掛代金など、各種債権の回収業務を弁護士が代理で行うことが可能です。 貸金とは、典型的には返還合意をして貸渡した金員になります。例えば、『何月何日までに(或いはいつでも良いから)返してね』と約束して渡した金銭などが典型的なものです。売掛代金とは、売買契約によって発生する代金支払いを相手方に請求する権利...

インフォメーション

東京の弁護士とゆうちょ銀行の預かり金口座

預り金口座とは 預り金口座については、こちらの記事に詳しく書いていますので、ご参照ください。 コラム 東京の弁護士と預り金口座 #ゆうちょ銀行 確かに東京の場合預り金口座をゆうちょ銀行にするか、ゆうちょ銀行の預り金口座をひとつ持っておくと便利かもしれません。裁判所の地下か隣の建物にある郵便局で引き出したり預...

インターネット法

インコーポレーションに同一性保持権侵害を認めた2つの知的財産高等裁判所裁判例

インラインリンクと呼ばれる技術は、実際には自動リンクとインコーポレーションという技術に分解して理解するのが正確です。リツイート事件などで著作者人格権侵害が認められているのはインコーポレーションの部分と理解する方が正確です。 この問題は正確な理解がまだ浸透していないと感じることも多いため、もしインラインリンク...