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Eicリーガルコンテンツ

ウェブデジタル法

著作権に代わり経済的利益との換価を媒介するデジタルデータ

デジタル全盛の前の時代においては著作権は直接作品と経済的価値を換価する媒介として機能していました。 しかし、デジタル全盛の現代は必ずしも著作権が直接作品の経済的価値への換価を媒介する場面ばかりではなくなってきているようです。 例えば、TwitterやInstagramにおけるフォロワー数やYouTubeにお...

コンテンツと広告

海賊サイトに広告を提供した広告代理店に著作権侵害の幇助責任を認めた事案[著作権裁判例紹介]令和3年12月21日東京地判

事案の概要 本件は、海賊サイト漫画村に無断で漫画作品を掲載された漫画家が原告として漫画村に広告を提供していた広告代理店に損害賠償請求を求めた事案です。 被告エムエムラボは,主に,インターネットの広告を取り扱う広告代理業を目的とする株式会社でした。また、被告グローバルネットは,インターネットの広告を取り扱う広...

コンテンツ・ロー

YouTube・インスタグラム投稿動画について動画投稿者を映画監督と同等に評価して著作者と判断した事例<裁判例紹介>[東京地判令和3年10月26日]

東京地判令和3年10月26日・裁判所ウェブサイト掲載は、YouTube動画などについてYouTuber・インスタグラマー(正確にはYouTube投稿者、インスタグラム投稿者)に映画監督に相当する地位を認め著作者と判断した事例です。 動画がコンテンツ業界を席巻している昨今において、SNSをはじめとするデジタル...

ウェブデジタル法

CDN事業者を発信者と評価できるか

出版大手が米国CDN事業者に対して著作権侵害訴訟を提起した件でリンク先の記事を投稿しました。 その中で、中心的な争点は不作為の違法性の部分になるという前提でいました。 そうしたところ、テレビブレイク事件などを参考に、CDN事業者にも発信者性を問える可能性もあるのではないかという趣旨のご示唆をいただきました。...

インターネット法

出版大手4社がクラウドフレアに対して訴訟提起ープロバイダの侵害主体性とプロバイダ責任制限法適用の可否ー

日本でも最大規模の大手出版社4社が米国CDN事業者クラウドフレアに対して訴訟を提起したとして話題になっています。 クラウドフレアとCDN事業 クラウドフレアは、米国の大手CDN事業者です。 CDNは、コンテンツデリバリーネットワークの略称です。 CDN事業者は、コンテンツの負荷を分散し高速でのサイト閲覧を可...

著作権法

東京地判令和3年5月26日・裁判所ウェブサイト[書籍#KuToo事件]<著作権裁判例紹介>

ツイートの書籍への引用利用の適法性が争われた、東京地判令和3年5月26日・裁判所ウェブサイトをご紹介します。 事案の概要 本件は,ソーシャル・ネットワーキング・サービス「Twitter」(「ツイッター」)に原告が投稿した本件ツイートについて,被告Yが,その全文を複製した上で,これを批判する文章を執筆し,被告...

ウェブデジタル法

レンダリングデータの生成と著作者人格権侵害

このとき、クライアントコンピュータからの入力値をさらに演算に加えた、レンダリングデータ2がつくられるのか、元から入力値を踏まえてレンダリングデータをつくるのかして、いずれにせよブラウザのビュウポートや座標値も反映したデータがモニターに著作物を描画します。 — 弁護士齋藤理央 (@b_saitorio) Au...

インフォメーション

年末にタコの滑り台事件控訴審判決の記録を閲覧しました

2021年、年末にタコの滑り台事件控訴審判決の判決文を含めた記録を閲覧してきました。 耐えかねて、というのは何のことかというと、発端は判決日の下記ツイートでした。 判決日も、たまたま出廷日だったのですが、最近、出廷日に知財高裁や東京地裁知財部の開廷情報を確認することがあります。裁判もインターネット会議が多く...

インフォメーション

年末にタコの滑り台事件控訴審判決の記録を閲覧しました

2021年、年末にタコの滑り台事件控訴審判決の判決文を含めた記録を閲覧してきました。 耐えかねて、というのは何のことかというと、発端は判決日の下記ツイートでした。 判決日も、たまたま出廷日だったのですが、最近、出廷日に知財高裁や東京地裁知財部の開廷情報を確認することがあります。裁判もインターネット会議が多く...

コンテンツと法律

バニーガールの衣装の商品形態模倣、著作物性に関する裁判例雑感

東京地判令和3年10月29日・裁判所ウェブサイト掲載は、バニーガール衣装の商品形態の模倣や、著作物性の有無などが争われた事案です。 ポイントは、商品形態模倣の成否と、著作物性の判断の部分かと思いました。 裁判所は、それぞれ、下記のとおり述べて権利侵害を認めませんでした。 裁判所の判断抜粋 争点2(不競法2条...