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接続先IPアドレスとは、侵害情報の投稿においては投稿の発信先IPアドレス、侵害情報の投稿の前後のログインについては、ログイン通信の際の情報の送信先のサーバーコンピューターを示すIPアドレスです。通常、接続先のドメインからドメインネームサーバーで紐づけられ、正引きによって返されるサーバーのIPアドレスを割り当てられたコンピューターに接続するようです。

発信者情報開示でどのような場合に接続先IPアドレスが問題となるのでしょうか

発信者情報開示の際、接続先IPアドレスが問題となる場合は、発信元IPアドレスだけでは契約者を特定できない場合などです。

つまり、コンテンツプロバイダ等から開示された発信元IPアドレス等について、当該番号と当該番号の割り当て時間(タイムスタンプ)の組み合わせだけからでは、契約者を1名に特定できない場合があります。例えば、携帯電話キャリアは1つのIPアドレスを同時に1000名程度に割り当てているとも言われています。すると、発信元IPアドレスとタイムスタンプだけでは1000名程度の契約者が出てきてしまい、発信者を絞り込むことができない事になります。

そこで、同じ時間に同じIPアドレスから、侵害のあったサイトへ接続していた通信を割り出す必要が出てきます。この時に侵害サイトに接続していた通信を割り出すために必要となるのが、投稿時やログイン時に通信していた通信先を示す接続先IPアドレスとなります。

接続先IPアドレスの調査

SNSなどの大手コンテンツプロバイダの場合、一つのドメインから複数のIPアドレスが接続先として割り当てられていることがあります。

この割り当ては、(最も権威のある)DNSサーバーのゾーンファイルなどに記録されている場合もあります。

また、接続量が極めて多い大手SNSなどはサーバーの負担軽減のためDNSラウンドロビンやロードバランシング機能で、アクセスがあった場合に、接続するサーバーを複数割り当てて接続負荷を軽減する仕組みを採用していることがほとんどです。

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